

まずはメールでお問い合わせください。

小さなころからとにかく香りが大好きで、おままごとも必ず花や葉を使ってその香りを楽しむような子どもでしたね。その後、香りの勉強をするためにフレグランスの学校へ通いました。また、香道との出会いもあって天然の香りの素晴らしさに目覚めたのです。さらに、アロマテラピーの存在を知り、フレグランスと香道、アロマテラピーの3つを同時に勉強していた時期もあるんですよ。
中でも、香道とアロマテラピーを通じて、天然の香りが心理面に素晴らしい影響を与える体験をし、アロマテラピーを本格的に勉強するようになりました。 けれども、いくらアロマテラピーの理論を学んでも、その通りの結果にはならずに矛盾を感じ始めたんです。
精油の品質がどんなに素晴らしくても、それを人に使った結果、その人にどんな変化が現れるかが問題。肌の勉強をしないと無責任になってしまうのでは……。そんな思いを抱えていた時に、恩師の末富仁先生と出会い、先生の秘書をしながらフィトテラピーと体質学の勉強を始めることになりました。
末富先生の秘書をしながらの勉強は、朝起きてから夜寝るまで。それも講座などを受けるのではなく、お手伝いをしながら学び取るというものですから、私にとっての勉強とは、いわゆる座学ではありませんでしたね。でも、このことが後でかなり役立ちました。学校での勉強だけでは、卒業してすぐに仕事になるかというと、そうではありません。現場に出て初めて、本当の勉強が始まるからです。
学校での勉強は、いわば下ごしらえ。現場で味付けをして生かしていくことになります。私は、時間をかけて深めるものほど、価値のあるものはないと思います。長年の間にその人なりの個性も生まれ、それが自信にも繋がりますから。
生徒として学校で学んでいるうちは夢や希望があるから、ただ学校を卒業して資格をとるだけなら誰にだってできることです。でもそれからが本当の厳しさの始まり。例えば、開業したけれど、生活を維持するために他のアルバイトをしなくてはいけないというのは本末転倒ですよね。せっかく夢を描いて始めたことなのに、もったいないと思います。
学校で学んだ技術と理論は、いわばベース。ベースだけでは、成功はありません。成功している人は、必ず水面下で計画を練り、他の人がしていないことをしているものです。
例えば私は、末富先生の仕事の傍ら、数年間、地元でスキンケアとハーブのアドバイスをしていたことがあります。それと同時にホームケアアドバイスと化粧品の販売もしていましたが、無計画に種まきをしていたので数年かかってしまいました。
もちろん、これが後にサロンを開くときの良い種まきにはなりましたけれど。 ハーブティーやアロマ、スキンケアの講習会でも、きちんと計画して種をまけば、半年〜1年で芽が出ると思っています。
ここでしっかりお客さまを確保してからのサロンオープンは、金銭面でも精神面でも大きな支えとなってくれます。 また、種まきをしたら、栄養の行き届いた畑が必要になります。つまり、勉強を続けて自分の肥やしを増やすこと。綺麗に咲いている花も、本当に重要なポイントは土の下。土の下で栄養を蓄えて供給しているのに、綺麗な花の部分だけ見ている方が多すぎるように思えます。
私が唯一苦労したのは、納得のいく良い化粧品になかなか出会えなかった点です。もともと、末富先生のところで扱っていたハーブ系化粧品を使用していました。しかし、輸入元が倒産してからというもの、どんなに探しても自分の理想とする化粧品に出会えませんでした。
せっかくハーブの良さを勉強して体験もし、お客さまにもお伝えしたいのに、そのような商品がないのではなにもできません。その後、 BIOLABというラインを開発するに至りました。自分の納得いかないものを売るわけにはいかない。なぜなら、商品は自分の言葉を代弁するからです。
でも、実際はそうでないサロンが多いのに驚きます。アロマテラピーサロンなのに置いてある商品が合成香料たっぷりのものでは、お店のポリシー自体を疑ってしまいますよね。自分の目で見て使って納得の行く商品を選ぶこと。
一貫性のないことをするくらいなら、商品を扱わない方がマシです。逆に商品に足を引っ張られてしまう恐れがありますし、セラピスト(またはエステティシャン)の信用を疑われてしまいます。
理論と技術を提供すると同時に商品も提供する。この三本柱でサロン経営は成り立っていくと考えています。
商品販売(店販)にも関わることですが、変なプライドは持つべきではありません。長年多くのセラピストやエステティシャンを見てきて感じたことですが、とりわけアロマテラピストは『商品販売はやりたくない』『しっかり癒してあげあえすればお客さまがリピートしてくれる』という思い込みを持った方が多いように思います。
この世の中、癒しのテクニックと温かい心だけでは、お客さまのリピートはないのが現実だと思ってください。もちろん、テクニックや思いやりの心は大切です。でも、それは基本中の基本。商売として成り立たせるには、中途半端なプライドを捨てて、お客さまも喜び自分も嬉しい環境を作ってください。
1年半ほど前から、私は施術よりも講義中心の生活に移ってきました。それには理由があります。 私が1カ月でみることのできるお客さまの数には、限りがあります。
そのお客さま方はみんな満足して美しくなられますが、数にして十数人。一人でやることの限度を感じていました。そのうち、プロのアロマテラピストやエステティシャンの方たちからフィトテラピーのご相談を受ける機会が多くなってきました。私がお教えして施術するサロンが増えれば、その地域で健康で美しくなるお客さまが増える。すると、サロンも嬉しい。もちろん私も嬉しい。これを 10年続ければ、全体が活性してくるように思えるのです。お客さまの意識も変わってくるでしょう。このような理由で、今私は講義を中心とした活動を行っています。
私の目標は、フィトエステティックという組織を作ることです。アロマテラピーとエステティックの組織はありますが、現状は植物療法とエステティック両方の受け皿がありません。だから、相談したくてもわからない方が沢山いらっしゃいます。組織作りをすることにより、そういった方たちの行き場が持て、私がみなさんの“種屋さん”になれれば、これほど嬉しいことはありません。