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No.2 ロンドン・スクール・オブ・アロマテラピー日本校校長 バーグ文子さん
バーグ文子さん
日本校校長、IFAプリンシパル・テューター ロンドン・スクール・オブ・アロマテラピーのオーナー・グラデュエイト(優等卒業生)です。アロマテラピーの講師として長いキャリアを持ち、アロマテラピストとしての活動を続けています。エッセンシャルオイルの化学的性質からヒーリング、エネルギーワークまで幅広いアロマテラピーの側面に関心を持ち、研究をし、エサレン・マッサージとクリスタル・ヒーリングのトレーニングも受け、アロマテラピーとの融合を計っています。
―この世界に入ったきっかけは?―

今から14年前の1992年、元々ハーブが好きで買い物に通っていた世田谷区成城のハーブショップ『カリス成城』でパートタイム勤務を始めたのが始まりです。子供が小さかったこともあり、一日数時間の勤務で週に三日販売の仕事をしていました。当時いらっしゃるお客様は、ほとんどが固定客。そのうちお客様からのご要望もあり、アロマテラピーの講座を開くまでになりました。

しかし、当時アロマテラピーは日本ではまだまだの分野。日本での資格も免許もなかった時代です。もっと本格的な勉強をしてみたいとの想いが高じて、2年後の1994年に渡英しました。LSA(London School of Aromatherapy)の外国人枠での勉強が始まりました。

―渡英しての勉強で大変だったことは?―

渡英する時点で、息子はまだ5歳。小さい子供を置いての渡英。2年間ずっと英国にいるわけではなく授業のある時だけの渡英とはいえ、やはり心残りでした。

しかし当時の私には、とにかく「知りたい!」という今までになく強い欲求がありました。将来お金に結びつくかどうかもわからず、勉強した後どうなるかなんていうことも考えず、『知りたい』この気持ちだけで充分でした。この私の意気込みを感じ取った家族の協力を得ることもでき、意気揚々と学ぶ体制に入りました。

日本でも日常で英語を使っているとはいえ、スクール時代はやはり語学面で苦労しました。精神世界や解剖学などの単語が出てきますし、長い解剖学や病理学の用語は3つに分けて単語をしらべたりするなど、いろいろな工夫と努力をしました。

しかし、実際一番苦労したのは、多忙な1日の後の勉強なので、眠気との戦いです。どんなにくじけそうになっても、「私は知りたい」この強い想いで乗り切ったのだと思います。

―資格取得後の仕事状況はいかがでしたか?―

帰国後すぐにLSA日本校(London School of Aromatherapy Japan)を開校したわけではありません。カリス成城でのお客様が心待ちにしてくださっていたので、まずはカリス成城でアロマテラピーの講座をさらにオーガナイズして、再開講しました。

当時日本のアロマテラピースクールといえば、ハーバートハウス。そして林真一郎氏のお店しかありませんでした。その後、パトリシア・デイビス氏からの依頼によりブレンダ・スコット氏を英国から呼び、自分は通訳としてプロのアロマテラピーコースを始めることになり、ついに1997年にLSA日本校を開校することになったのです。

と、ここまでの話では、かなりスムーズに事が運んだかのように感じますね。しかしそうではありません。無理をしてまでということはしませんが、私なりに努力と熟考をして、機会が来たら話に乗って前へ進んでいました。

みぞおちあたりで「イヤだな」と感じたことには手を触れないでいると、うまくいくようです。元々あるべく流れに素直に乗っていたら、状況が整っていたということが多々あります。話が来た時点で、自分なりにも責任がとれるだけの用意と自信ができていることがほとんどです。

私はすばやく行動するほうではないかもしれません。ゆっくり納得いくまで考えて、それでも考えが変わらなければ行動する、という具合です。だからといって、考えている間、じっとしているわけではありません。 LSAの日本校開校の際は、ビジネスのことに疎い私に?と一瞬弱気になったこともありましたが、自分なりの自信がありました。勿論、心強い仲間に支えられてここまで来られたのだと思います。

『アロマテラピー占星術』(パトリシア・デイビス著)の翻訳の際もそうでした。最初の一歩を踏み出したら、周りから声がかかったというわけです。

―セラピストの方へメッセージを―

最初に申し上げたいのは、勉強は終わらないということです。自分はわかっているというつもりになってはいけません。謙虚でいてください。そして常に向上心を持ち続け、興味と情熱を傾けてください。

例えばエッセンシャルオイルに関しては、日進月歩で新しい研究成果が出ています。また、アロマテラピーに関して言えば、心理学や病理学などの分野も大切です。アロマテラピーに関係する分野の勉強も是非なさってください。勉強することはいくらでもあります。 バーグ文子さん 次に、これは相反することかもしれませんが、自分のやってきたことに自信を持ってください。

英語のことわざに、『Confidence is half a battle』というのがあります。つまり『戦いは自信があるかないかで半分が決まる』という意味です。やっていない(勉強していない)ことに関して自信を持つことはできませんが、かといって謙遜しすぎでは、できることすらもできなくなってしまいます。自分を励まして、自信を持ってください。
私の場合もそうです。渡英時の勉強やLSA日本校開校時、「自分にできるだろうか?」「自分では役不足ではないか?」と、常にネガティブな自分が耳元でささやくのです。しかしその後、「やるしかない!私ならできる!」と自分を鼓舞して前に進んできました。

今現在は大学で心理学の勉強をしていますが、英語のネイティブ・スピーカーに混ざっての専門的なディベートで、「私大丈夫かしら?」と思うことがしばしばあります。毎日、「できるかな?」「できる!」の繰り返しです。

―IFAを目指す方に向けて―

IFAのコースでは、学ぶことが沢山あります。全てに全力投球してください。何一つ無駄なことはありません。例えばLSAの場合コース自体は、一年と一年半がありますが、どちらを選択しても、卒業時にはプロとして働くときに必要なものは全て手元に揃う状態になります。

必要なものを手元に揃えたら、あとは社会に出て実践あるのみです。経験を通じて得たものは、なににも変え難い宝になるのですから。 プロとしてやっていくために、ご自分の方向性も定めていただきたいと思っています。

<バーグ文子さん関連図書>

『アドバンスト・アロマテラピー』カート・シュナウベルト著、安部茂/バーグ文子共訳(フレグランスジャーナル社) 『アロマテラピー・ブック』ジニー・ローズ著、バーグ文子監訳、タルボット・幸子訳(八坂書房)ほか。ビデオ 「バーグ文子のアロマテラピートリートメント」(BAB出版)。