

ニューヨーカーのヘルス嗜好は途絶えることはない。カロリー抑え目のナチュラル&オーガニック・フード、ヘルシーな日本食ブームは今も健在。喫煙者はおもむろに敬遠され、最近は飲酒も着実に減少しつつある。一体、ニューヨーカーの興味はどこに向けられているのか?「エクササイズ」は間違いなくその一つと言えそうだ。
ランチブレイクや仕事帰りに気軽に寄れるダンスやヨガスタジオ、プールやスパサービスが付加されたフィットネス・クラブは、マンハッタン中に点在している。中でも特にブレイクしているのが、東洋からインスパイアされたスピリチュアル・フィットネス。ヨガ、太極拳、柔術などは、ニューヨークに限らず全米で人気が上昇しており、現在、約300万人の米国人が、この種のプログラムに参加していると言われている。まさに、カラダを動かし、いい汗かいて、体の内外から美と健康を促進しよう、というムーブメントであり、今や、お酒やタバコやチョコレートでストレスを解消する時代は終わりつつあるのだ。
理想のカラダと美をめざしてニューヨーカーが足繁く通うフィットネス、彼女らがハマっている話題のヨガとは何なのか? 別名「ホットヨガ」や「ヒートヨガ」と呼ばれている「ピクラムヨガ」は、最近注目されている人気のヨガだ。摂氏約35〜40度に温めたサウナ部屋の中で、90分間、26種類のヨガポーズを自然なフローで練習していく。高温で筋肉がほぐれるので身体に負担がかかりにくいのが利点。汗ダクダクになるので、達成感は抜群! 体内の毒素を排出し、新陳代謝も促すため、痩身効果もかなり期待できるという。サウナとヨガのダブル効果を体験できるのがメリット。都会で鬱積したストレスも一挙に解消できそうだ。1クラス20ドルで、1回のみの受講も可能。NY旅行の際には、是非一度トライし、その効果を実感してほしい新感覚のヨガといえよう。
一方、日本では渡辺満里奈もはまったという「ピラティス」の人気も依然強い。ジョニーデップやマドンナをはじめ、ハリウッドのセレブたちが夢中になったことから話題となったこのエクササイズ。考案者ジョセフ・ピラテス氏の名前に由来したもので、普通の筋肉トレーニングと異なり、精神的な要素や呼吸法などを取り入れ、心身の芯(コア)を整え、ゆがみのない柔軟性のあるボディーを目指したものだ。腰痛、肩こり緩和、猫背などの改善にも効果があるらしい。個人の症状や悩みに合わせて強度や難易度を変えられるフィットネスなので、自分のペースでできるのも嬉しい。
最後に、東洋の伝統に近代科学を取り入れた韓国生まれのマーシャルアーツ「ダンヨガ」もオススメ。ダンとはエネルギー、バイタリティー、人生の真髄を意味しており、「人間の身体には365のツボがあり、このツボを刺激することにより、滞っている気の流れを改善し、心身の健康を促進する」というのがダンヨガの基本。マインドとボディーのコミュニケーションを促すため、集中力が養われ、ストレスへの抵抗力がつくという。
キーワードは「メディテーションしながらのエクササイズ」。自然治癒力を促し、美に磨きをかけよう、というニューヨーカーの努力はまだまだ続きそうだ
※レポートに出てきたヨガ関連のサイト
ビクラムヨガ(Bikram Yoga)
ピラティス(Pilates on Fifth)
ダンヨガ( Dahn Yoga)
(文/吉藤美智子, michiko@japaneedsny.com )

